2010-01-01から1年間の記事一覧

良寛かわいいよ良寛

中島欣也『戊辰朝日山』収録 「向日葵−本間むつ子」より 良寛は長岡へ出てくると、いつも人見知りしたように、もじもじとますやの戸口にたたずむ。これが「この入道の癖なり」と知っている三郎兵衛は、わざと招き入れもせず、知らん顔をしてほったらかしてお…

あんまりジョークじゃないから困る

川口支隊「一木支隊がやられたようだな…」 124聯隊「ククク…奴は南方軍の中でも最弱…」 第2師団「アメリカごときに負けるとは帝國陸軍の面汚しよ…」 於ガダルカナル

「救いを」祈る研修生

朝日新聞2月21日朝刊 在日華人第10部鼓動潮流 東北地方のある教会。信者たちは1人の中国人女性のために祈り続けている。日本人牧師(55)は「素朴な笑顔が忘れられない」と話す。 女性は山東省出身。教会に近い港町の水産加工場で研修生として働いていた。2…

平尾道雄氏の著作

坂本龍馬 - 海援隊始末記 (中公文庫)作者: 平尾道雄出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2009/12/22メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (2件) を見る陸援隊始末記―中岡慎太郎 (中公文庫)作者: 平尾道雄出版社/メーカー: 中央公論新社発売日…

大杉栄殺害

中島欣也『銀河の道 ”社会主義中尉”松下芳男の生涯』より 松下の同期生で、陸士生徒に長く歌い継がれた”学科嫌い”の歌の作詞者水島周平は、このころ軍職を退いていたが、甘粕事件について、「東京日日新聞」の「角笛」欄に投書をした。彼は幼年学校教育の中…

月刊秘伝

俺柔道できない!!岡野柔道はできない。俺の柔道は、もうできない。 月刊 秘伝 2010年 03月号 [雑誌]出版社/メーカー: ビーエービージャパン発売日: 2010/02/13メディア: 雑誌 クリック: 14回この商品を含むブログ (4件) を見るバイタル柔道―寝技編作者: 岡…

歴代陸軍大将全覧

このシリーズは、以前に明治編を立ち読みし、あまり目新しいところがなかったので、そのままにしていたが、アマゾンからのメールで、大正編、昭和編(支那事変まで)、昭和編(太平洋戦争期)と出て完結したことを知った。そこで早速本屋にいって、立ち読み…

大佐が処分

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100212/plc1002122307020-n1.htm 一等陸佐が不適切発言で処分を受けたというニュース。連想するのは昭和10年4月に坂西一良大佐*1が、在郷将官を罵倒して処分を受けた一件。以前ブログでも取り上げたことがあるが、…

バターン攻略後

畠山清行『陸軍中野学校 1諜報戦史』番町書房より 大本営からきていた参謀の一人が、 「捕虜は全部銃殺しろ」 といいだしたのだ。これについて、第十六師団長(京都)だった森岡皐中将は、 「私が、川で顔を洗っていると、私の参謀長と大本営からきた参謀が…

北条義時

阪谷芳直『老北京の面影』 「センチメンタルなところや甘さを全然持たず、冷酷無残に政治目的を追求する鉄の意志の持ち主、こういうのがスターリンだ。あれはアジアの遊牧民族の生み出す人間の型であり、日本には滅多に生まれない型だ・・・ こっち(中江)…

ドルジ

自分の感覚では「嘘だよな」「おまえそれ本気で言ってないよな」というようなことが、どうしてどうして当人全然本気だったりすることが多い昨今。内館牧子ややくみつるの横審も、私は最後の最後までジョークとしか思えなかったが、当人たちはあれ至って本気…

兵隊はあんまり死刑にならない

というのは、以下の統計が示すとおり。 戦犯裁判 - There is a light that never goes out. BC級戦犯の統計 - There is a light that never goes out. まあ、記録に残らない部分まで考えれば、いろいろあるかも知れない。今この時代に開かれている情報が、全…

ゴボウ

岩川隆『孤島の土となるとも』 曖昧な口供書にもとづく裁判がいずれも不当な内容になったのは当然だった。土屋辰雄ケースの裁判記録を見ても、 「木の根を食べさせたそうではないか」 「あれはゴボウというものです」 「火あぶりによって拷問・虐待している…

義烈

こちら戦争を語り継ごうブログ 義烈空挺隊長・諏訪部忠一中佐で知った記事。 http://mainichi.jp/select/opinion/yuraku/news/20100125dde041070040000c.html 仙台市の会社役員、佐々木芳典さん(78)は、1945(昭和20)年の沖縄特攻作戦に参加し、…

ゴン格3月号(1月24日追記)

まだパラパラッと読んだだけだが、印象に残ったのは北岡の言葉。 青木は上の人が「白いものを黒と言え」と言われたら、「黒」というタイプなんですよ。僕は白を黒と言われても「それは白です」と言うタイプなんですよ(笑)。 さて格通の休刊を受けての座談…

中江丑吉の1941年末の書き込み

『中江丑吉の人間像 兆民を継ぐもの』 「四日より十四日迄臥床、此間八日より太平洋戦争勃発す。四十一年十二月十六日朝十時半、庭中の降雪未だ全く融けず陽光にぶやか也」

強妻谷玖満子

谷干城の夫人は非常にしっかりとした人で有名だった。西南の役で熊本城に籠城していたときには、鯉を釣ったら何十にも切り分けて部下に配ったし、自ら城外の空き家へ這い入り七輪や鍋をとってきて餅を焼いてはこれまた部下に配った。與倉智実夫人の分娩時に…

谷干城より望月小太郎への書簡

野夫等固より外国に対し平和主義を取るものなり外交上英雄主義を排し君子主義を取る者なり故に第九議会に於ても軍備大拡張に反対せしも畢竟国家の為めなり主義の為めなり此説身寸断せらるるも決て替る能はざるなり近日の新聞によれば山縣侯職を辞し伊藤侯之…

インドネシアの若者に認知度100%

朝日土曜版beより ジャワ、スマトラ、バリなど約1万7千の島からなるインドネシア。国土の広さは日本の約5倍で、東西の距離は米国に匹敵する。その隅々に行き渡るGATSBY。巨大スーパーマーケットや古い商店街だけでなく、農村の雑貨店や道路脇の屋台にもある。…

カティンの森

http://katyn-movie.com/pc/theater/ ブログでも何度か触れてきたアンジェイ・ワイダ監督の『カティンの森』を見てきました。先週の『キャピタリズム』とは大違いで、非常によく入っていました。客層は年配が多く、全然宣伝もないのに、みんなどこからか調べ…

将軍たちの黄昏

松川敏胤の大正年間の日誌を読むと、将軍たちが次々予備役に入れられる様が、これでもかと記されている。工兵監だった落合豊三郎は、浅田信興教育総監によって師団長が約束されていた。しかし奥保鞏元帥と長谷川好道の反対にあい、東京湾要塞司令官という閑…

明治天皇は張飛が好き

沼田哲『明治天皇と政治家群像』 明治五年のこととして、天皇が三国志の英雄を好み、特に張飛を好んでいることに対し、元田(永孚)が「張飛の声大なりと雖も堯舜の勇は万邦も協和す、張飛に勝れること万々」と、天皇が張飛といった英雄豪傑にではなく、堯舜…

別冊宝島

2010-01-11 プロレス地獄変プロレス暗夜行路ときて、最新号は「プロレス真実一路」らしい(爆笑)(http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20091221 参照)その内容だが、http://miruhon.net/news/2010/01/post_640.htmlの最新号にいち早く、詳しい情報が載っ…

キャピタリズム

12日、マイケル・ムーアの最新作『キャピタリズム』を見てきました。1秒ぐらいアンドレ・ザ・ジャイアントが映ってます。まあぼちぼちの面白さです。来週はワイダの『カティンの森』を見るつもり。 内山の戴冠は15日のBSJapanで見ます。

勅令三二四号

これも過去記事発掘なのだが、昨晩ふと思い出した。 近衛読書中隊 鵜沢総明 しかし、朝鮮に関する制令はすべて法律案によらず緊急勅令で律しようとする勅令三二四号には烈火のごとく怒った。原との対談ではこれを千古の悪法と断じ、六法全書を机に叩きつけて…

元帥畑俊六回顧録

というものが去年出版されていた。私は全然知らなかったのだが、昨年末、仕事の本を買う時に、レジに行く途中で全く偶然目にして、発作的に確保した。しかし、年末年始、新型インフルエンザで寝込んでいたので、まだ殆ど読めてはいない。畑俊六というと、既…

なんとなく幕末モード

龍馬伝の第一回の雰囲気があまりにも良かったので、つられて久しぶりに幕末モードに突入している。こんな本も買ったり。わが夫 坂本龍馬 おりょう聞書き (朝日新書)作者: 一坂太郎出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2009/11/13メディア: 新書購入: 1人 …

The Pacific

http://www.hbo.com/events/pacific/ バンドオブブラザーズの太平洋版が今夏、WOWOWで放送らしい。

武者小路実篤、戦争支持派とは一線

http://www.asahi.com/culture/update/0104/TKY201001030235.html 小説「友情」などで知られる作家の武者小路実篤(むしゃのこうじ・さねあつ)(1885〜1976)が、中国人作家の魯迅(ろじん)の弟にあてた手紙の実物がみつかった。44年ごろのもの…