明治天皇は張飛が好き

沼田哲『明治天皇と政治家群像』

明治五年のこととして、天皇三国志の英雄を好み、特に張飛を好んでいることに対し、元田(永孚)が「張飛の声大なりと雖も堯舜の勇は万邦も協和す、張飛に勝れること万々」と、天皇張飛といった英雄豪傑にではなく、堯舜のような聖人・理想の君主に心を寄せることを求めたという。