「救いを」祈る研修生

朝日新聞2月21日朝刊 在日華人第10部鼓動潮流

東北地方のある教会。信者たちは1人の中国人女性のために祈り続けている。日本人牧師(55)は「素朴な笑顔が忘れられない」と話す。
女性は山東省出身。教会に近い港町の水産加工場で研修生として働いていた。2007年8月、初めて教会を訪れ、日曜ごとに電車でやってきた。礼拝中に涙を見せ、12月に洗礼を受けた。片言の日本語で「イエスさまが私と一緒にいます」と話していた。牧師は「重労働の中で、信仰が心の支えになってほしい」と願った。
しかし、翌年5月の礼拝を最後に女性の姿を見なくなった。牧師が、女性を受け入れていた水産協同組合の通訳に尋ねると、中国の送り出し機関との間に「宗教活動を禁止する」との取り決めがあり、教会に通い続けるならば「帰国させる。(送り出し機関に預けた)保証金も没収される」と女性に告げたという。
こうした取り決めで、中国からの研修・実習生は日本で宗教活動をできないことが多い。「劣悪な労働条件を、教会を通じて労働組合や人権団体に訴えられると困るからだろう」と別の受け入れ協同組合の理事は語る。送り出し側は、研修生らが日本でキリスト教などの信者になって戻ることも困る。
女性は現在、休日に港町の外に出ることを禁じられ、手紙の差出人もチェックされているという。牧師は「現代の日本で信教の自由に対するこんな抑圧が存在するなんて信じられない」と話す。

困った記者やで。東北”部”って書かんと紛らわしいやろ。あと牧師も牧師や。満洲は日本とちゃ、、ってアレ?