2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

政治家関連

三木武吉に関して誠心誠意、嘘をつく 自民党を生んだ男・三木武吉と小説三木武吉 (角川文庫 緑 481-19)を図書館で借りてきたが、殆ど同じ内容なので戸川猪佐武の方を手元に置くことにして注文した。ついでに同じく戸川の昭和の宰相 (第1巻) 犬養毅と青年将校…

幻の内閣二つ

昭和6年の十月事件で橋本欣五郎たちが想定していた内閣というのは次の通り。 首相兼陸相 荒木中将 内務大臣 橋本欣五郎中佐 外務大臣 建川美次 大蔵大臣 大川周明博士 警視総監 長少佐 海軍大臣 小林少将(省三郎) 殆どの本は上記の通りになっていると思う…

中野正剛関係

このところまた憑かれたように本を買っている。いくらなんでももうあれだ。とにかく7月は自粛月間とする。 人間中野正剛 (中公文庫) 若い頃からの親友である緒方竹虎による中野伝。中野逮捕の裏側にあった東條英機と検察の争いを明らかにした。戦時宰相論や…

閔妃殺害事件 日本政府高官の手紙見つかる

http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200806280106.html 日清戦争直後の1895年秋、ソウルの王宮に押し入った日本人らによって朝鮮王朝の皇后閔妃(ミンビ)が殺害された事件で、新史料が見つかった。日本政府高官の間で交わされた手紙。日本で…

玄洋社ヘブン

『 大アジア燃ゆるまなざし 頭山満と玄洋社』が届いたが、正直あんまり買う意味がなかったような気がする。『人ありて 頭山満と玄洋社』だけで十分というか・・・主要な写真は『人ありて』のほうにもちゃんと載ってるし。お鯉さんとかお鯉さんとかお鯉さんと…

人は石垣

南方攻略の三軍(25A、14A、16A)を見ていると、人間関係の悪さと戦争犯罪や不祥事は比例関係にあるということが分る。オランダは今村と岡崎に死刑を求刑したが、結局二人とも無罪となった。第2師団長だった丸山政男も無罪、東海林俊成も死刑を求刑されてい…

今週も寝不足でスタート

よせばいいのに昨日の晩、ベッドで『近世快人伝』を読み始めたら、止まらなくなり最後までいってしまった。ついでに『阿片王』まで読了してしまった。寝不足で関節が痛い。 http://www.asahi.com/national/update/0622/SEB200806220008.html この記事、紙面…

当然のことがなかなか当然とならないこんな世の中じゃ

2008-06-19 - ホドロフスキの記録帳 「拉致は許されない事」なのは当然 今更誰が悪い彼が悪いと言っても詮無いことだが、拉致被害者と其の家族が、例えば在外被爆者や慰安婦、残留孤児といった人々と手を取り合えない状況は、どう考えてもおかしい。

将軍はなぜ殺されたか 其の三

判決を受けて、中山弁護士は素早く、再審を請求する書類を提出した。その書類は以前と違い、簡潔で洗練されたものであった。中山弁護士への通信を検閲していたオーストラリア軍は、彼に知恵をつけているのが誰なのか知っていた。その人物こそ、ベン・ブルー…

バイオリズム

例年、書けない時期というのがあるが、今年はこの6月かな。昨日も一日ごろごろしてた。 人ありて―頭山満と玄洋社が大変面白かったので引き続き大アジア燃ゆるまなざし 頭山満と玄洋社を読むことにした。また夢野久作全集〈11〉 (ちくま文庫)も図書館で借りて…

ググりググられ生きていくのさ

ググるよりググられることを目指せ http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51068182.html とのお言葉。そこで、最近は昔ほど熱心に見なくなったアクセス解析の検索フレーズを見てみた。この日記にはアク解は付けていないが、もう一つのブログやホームペ…

右翼事情は複雑怪奇

漢字の読みでも、最初に間違うと結構それが尾を引く。岩田愛之助、岩田富美夫、清水行之助の三人は、私の中で非常にごっちゃになりやすい右翼人士の代表だ。やってること*1も人間関係も似通ってるから無理もなかろ?いちどきっちり調べて、『特攻の拓』でカ…

革命は藝術なり

徳川義親は貴族院でただ一人、治安維持法に反対し、次のような演説をした。 「わが国の現状が治安維持法という、このような法律を提出しなければならないことは誠に悲しい。この法律が発布されたとき、どのような事態になるか、私は膚に粟がたつ思いがし、非…

11月事件の放校者

11月事件(士官学校事件)で放校となった5人の士官候補生*1のうち、一人は綏遠事変で戦死、一人は右翼に走り酒に耽溺して病死、一人は戦後、辻政信のベストセラーを独占出版し、その収益を持ち逃げしたという。 via 陸大物語―「天保銭組」から見た昭和史 (光…

張作霖爆殺

朝日新聞6月15日朝刊の「写真が語る戦争」は張作霖爆殺事件。張作霖と同じ汽車に乗っていた儀我誠也*1の長男と河本大作*2の孫が登場している。河本は山西産業社長として、敗戦後も太原に残り、太原陥落後は中国共産党の捕虜となり、獄死した。敗戦後直ぐに日…

死ノ叫声・結

世の富豪に訓ゆ、汝等は我利我慾のため終世戦々競々たるよりも寧ろ大我的見地の安全なるを悟らば汝等が罪悪の結晶物たる不浄財の大半を擲ち防貧保健其の他の慈善事業社会事業の完成を期し更に汝等のためのみに都合よき法律習慣を打破革新し能く万民平等の実…

写真の話

秋葉原の事件の話をあちこちで読んで何となく思い出した。高木健夫の『新聞記者一代』に次のような話が載っている。 諸君は、つぎのような「伝説」を御存じであろうか? ロマンチックな心中をしたさるお嬢さんのお通夜の席に、頭の禿げ上がった紳士がもっと…

死ノ叫声・続

吾等十数年来造次にも此事を忘れず具さに肺肝を砕き家を捨て親を忘れ東に西に孤独流転し既に数百名の盟友を得たり、されど吾人は論議の価値なきを知るが故に敢て言はず叫ばず動かず組まず黙々の裡に胆を練り機を窺ひて悠々自適せり、彼の何等実行の真剣味な…

朝日平吾「死ノ叫声」

この写経は前からやるつもりでしたが、其の前に起こってしまいましたな。 カタカナはひらがなに直しました。 奸富安田善次郎巨富を作すと雖も富豪の責任を果さず国家社会を無視し貪慾卑吝にして民衆の怨府たるや久し、予兆の頑迷を愍み仏心慈言を以て訓ふる…

将軍はなぜ殺されたか 其の二

イアン・ウォード『将軍はなぜ殺されたか 豪州戦犯裁判・西村琢磨中将の悲劇』原書房初期の戦犯裁判ではよく使われていた「指揮官責任」という幅広い訴因は、この頃(1949年)には国際社会で受け入れられないものになっていた。ハックニーによる特定に失敗し…