2008-01-01から1年間の記事一覧

日本陸軍とアジア政策・陸軍大将宇都宮太郎日記3(感想2)

1919(大正八)年前半 この年宇都宮太郎は、年始から天道教の幹部と会ったり、朝鮮人軍人の待遇改善を要求したりと、鮮人悦服を目指し余念が無かった。そんな中で三・一事件が起こる。三月一日 土 晴 午前、秋山大将、野田逓相、古賀長官を朝鮮ホテルに…

風成の人

坂本龍彦著『風成の人 宇都宮徳馬の歳月』 岩波書店宇都宮太郎の長男徳馬の生前に出た評伝(?)。東京府立一中から陸軍幼年学校予科に進んだが、幼年学校卒業後、陸士ではなく旧制水戸高校へ進んだ。関東大震災での朝鮮人虐殺や大杉栄の殺害に強い衝撃を受…

当世畸人伝

白崎秀雄『当世畸人伝』中公文庫 この本を買ったのは、ゴング格闘技で連載中の『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったか』に登場した阿部謙四郎に一章割かれていたからだが、それ以外の章も非常に面白かった。特に春秋園事件の大ノ里萬助、蒔絵職人の長谷川祐…

四天王寺べんてんさん古本市

昨日のことになるが、四天王寺の古本市に行ってきた。昼飯抜いて3時間くらい徘徊。最後は本部からダンボールにつめて宅配便にしてもらった。このサービス、京都ではいつも使っていたけど、ここでもあったのは知らなかった。以下主な戦利品。『コタバル敵前上…

北千島の激戦

今朝新聞をめくると、見たことの有る顔写真が目に飛込んできた。 というわけで、10月12日の朝日新聞朝刊、「写真が語る戦争」は占守島の戦いについて。 ロシアの研究者ボリス・スラビンスキーによれば、占守島の日本軍の死傷者は1018人、ソ連軍は1567人。大…

遠藤三郎の戦後

前記の山西残留問題における日本側の最高責任者は第1軍司令官の澄田中将だが、その次にくるのは第114師団長の三浦三郎中将となる。三浦は数少ない(唯一?)憲兵出身の師団長であるが、河本大作による残留将校の区分によれば、彼は利権派であり、実際帰れる…

本日「明日に向かって撃て」放送

今日の朝刊の天声人語を読んで、「明日に向かって撃て」観たいなと思いながらテレビ欄を見ていたら、BS朝日で午後9時から放送じゃないですか。同時刻、BS2では「悪い奴ほどよく眠る」。ポール・ニューマンのほうは録画することにした。

日本軍「山西残留」

米濱泰英『日本軍「山西残留」国共内戦に翻弄された山下少尉の戦後』オーラルヒストリー企画夏からこちら忙しく、過去最悪レベルの積読状態の中、ようやく読み終えた一冊。Amazonのレビューに「本書によって山西残留事件は総括されたと言える。本書の登場で…

けんか十段

『ナポレオン』でおなじみ長谷川哲也先生のブログに、芦原会館の先代の話が載ってた。 http://mekauma.blog89.fc2.com/blog-entry-318.html 弟子の石井和義氏(正道館)のことは一言「弱い」だって。 葦原さんの技術は誰が次いでるんですかと訊いたら 「二宮城…

エキサイトマッチ、K-1感想

フリオ・セサール・チャベス・ジュニアVsマット・バンダ ジュニアの地元で行われたにも拘らずスプリットの判定勝ち。後半はぐだぐだで、WOWOWの三人も親戚のおっさん状態。判定の後、リングに物を投げ込まれてた。息子は世界の器ではないだろ。 ディミトリー…

GSP & ゴング格闘技11月号

本日放送のUFC IS BACKでジョルジュ・サンピエールVsジョン・フィッチの一戦をようやく見ることが出来た。GSPの完勝だがフィッチはよく5Rまでもったなと、そっちも感心した。GSPVsBJ・ペンの再戦はホントに楽しみだ。是非実現して欲しい。 GONK…

早い、早すぎるよ!

http://www.asahi.com/politics/update/0927/TKY200809270186.html 単一民族とか成田とか、基本的に論外な発言なのだけど、日教組に関しては、あそこまで言うということは、何か決定的な悪事でもつかんでいるんだろう。大分の件に関してもあそこまで言い切る…

簡単ではないけど

今年は試合そのものを全然見ていないので、今更どうなろうとあまりじたばたする気も無いが、仮に優勝できたとしても、世代交代は考えんといかんでしょうな。暗黒はすぐそこで口を開けてる。

日本陸軍とアジア政策・陸軍大将宇都宮太郎日記3(感想1)

1918(大正七)年 この年の宇都宮の現職は大阪の第四師団長。三月八日 金 曇 村岡大佐へ頼みありし池袋師範には未だ学歴書も願書も出して無きとの事にて、寿満子よりの請求により大急にて両人の学歴書二通を送る。初め心配を頼みしは昨年十一月中のこと…

マルケス×カサマヨル

録画していたエキサイトマッチのマルカサをやっと見た。11Rは思わず叫び声をあげた。

トルコ狂乱読了

最後までトルコ人の名前が覚えられず苦労した。途中からは覚えるのを諦めて読んだが、それでも充分面白く読めた。アルメニア人殺害が、スカッと無かったことにされてるのは、ご愛嬌か。ケマル・パシャはちょっとかっこよすぎるな。橋欣先生が心酔するのも無…

写真が語る戦争

via「捏造写真」と捏造されてきた写真に新証拠 - Apeman’s diary 「近接した時間に同じ場面を別々の角度から撮影したと言え、一方を『複数の写真の合成』とする主張は成り立たなくなった」、としている。写真を提供した男性も写真が撮影された事情などは聞い…

録画を消化

今日も今日とてウィークデイに録画していた番組を消化。 アンジェイ・ワイダ監督のドキュメンタリーと『ユナイテッド93』、『ワールド・トレード・センター』を立て続けに見た。 ユナイテッド93は、正直乗客サイドに肩入れすることも出来ず、普通に見た…

朝日新聞『ひと』欄

9月9日朝日朝刊の『ひと』欄は35年かけて集めた日本人形が写真集になった浅原革世さん(82)。記事中に名前は出てこないが、この方のお父さんはあの浅原健三氏である。 ちなみに産経が国鉄からスワローズを買ったとき、浅原氏が間に入ったのだそうだ。という…

アンジェイ・ワイダ(Andrzej Wajda)さん(81)

本日BSでアンジェイ・ワイダ監督の番組が放送された。昼の番組だったので、録画しただけで勿論まだ見ていない。とりあえず手元に去年の10月の朝日新聞『ひと』欄の切抜きがあるので、再録しておく*1。 ひとりずつ殺害され、穴に投げ込まれた死体。ブルドーザ…

「福田さんとは違うんです」「働いたら負けと思ってる」

朝日新聞9月6日朝刊、特派員メモより。 「こんな事態、日本の首相ならとっくに辞めている」 混乱するタイの政局の打開策を討論する先月末の特別議会で、上院議員がサマック首相を責め立てた。一方、辞任を拒否する首相は「オウム真理教」を引き合いに出して…

ヒトラー最期の12日間

録画していたのをようやく試聴した。最後に自決したヘーヴェル役の役者さんは、ゾフィー・ショルの映画では検事をやってた人だよね? 晩は七人の侍と地獄の黙示録がある。最近本当にテレビばかり。 WOWOWに入ったのだけど、今のところ母親が毎日映画見てるよ…

「隠蔽(ぺい)された真実〜捕虜虐待に加担した兵士たち〜」

,. -‐'''''""¨¨¨ヽ (.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ! |i i| }! }} //| |l、{ j} /,,ィ//| 『俺はタクシーに乗ってたと思ったらいつのまにか i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ グアンタナモ捕虜収容所にいた』 |リ u' } ,ノ _,!V,ハ | /´fト、_{…

ペチッ!(修正版)

東京裁判、市ヶ谷法廷にて 大川周明、東條英機を叩くの図

GONG格闘技10月号

中盤の柔道記事3連発が面白かった。 松原隆一郎 −−−選考過程で疑問の声も土がっていた谷亮子は3位に終わりました。指導を三つもらうという、全盛期ではありえない負け方でしたが。 「みんなポイント柔道がよくないと言うけど、ポイント柔道の世界一の大家は…

ナポレオン戦争全史

ナポレオン戦争全史作者: 松村劭出版社/メーカー: 原書房発売日: 2005/12/01メディア: 単行本 クリック: 9回この商品を含むブログ (5件) を見るこれはあかんかった。外れ外れ。買わなくて良かった。まあ、 残虐行為はゲリラ部隊の特性と言ってよい。換言すれ…

テレビっ子

盆明けから漸く朝晩涼しくなってきたが、それでも相変わらず仕事は忙しく、溜まった疲れは容易に抜けない。土曜日になってさてどうしようかと思っても、体が動かない。日曜になると少しマシになるが、今度は気持ちがもう一つのらない。結局何にもしないまま…

澄田中将

日曜日のNHKスペシャルでちらっと出てきた山西の第39師団の師団長は澄田らい四郎中将*1であった。澄田はその後、第1軍司令官となり結局昭和16年から終戦まで山西省で閻錫山の相手をすることとなった。そもそも陸大を主席で卒業し、フランスの陸大にまで入っ…

NHKスペシャル『調査報告 日本軍と阿片』

なかなか良い内容だったのではないでしょうか。 楠本実隆明45・5陸士卒(24期) 大1・12任歩兵少尉・歩兵第33聯隊付 4・12任歩兵中尉 10・ 11 陸大卒(33期) 11・2任歩兵大尉 11・ 12参本付勤務 12・8参本部員 14・12参本付仰付(支那研究員) 昭2・10参本…

日本のいちばん長い日

昨日になるが、録画していた『日本のいちばん長い日』を見た。2時間半だが最後までだれることなく素晴らしいと思った。ご遺族からすればまた別の感慨もあるだろうけど、私は椎崎、畑中コンビの演技は良かったと思う。特に最後の馬とサイドカーで駆けるシーン…