【戦争】終戦前後の事件

蟻の兵隊

池谷薫『蟻の兵隊 日本兵2600人山西省残留の真相』新潮文庫数年前に映画の方が少し話題になった『蟻の兵隊』が文庫で出た。数年たった今でもこの問題、つまり山西省残留日本兵への補償問題は全然解決していない。少しでもこの問題の周知に資するならと、取り…

日本軍「山西残留」

米濱泰英『日本軍「山西残留」国共内戦に翻弄された山下少尉の戦後』オーラルヒストリー企画夏からこちら忙しく、過去最悪レベルの積読状態の中、ようやく読み終えた一冊。Amazonのレビューに「本書によって山西残留事件は総括されたと言える。本書の登場で…

名誉回復

国会議事録検索システムという便利なものがある。 これでキーワードを”小園”として検索してみた。⇒結果 小園安名大佐遺族への軍人恩給支給までの道のりが読める。 併せて小野田少尉の話も出ている。 サーバも軽くて使いやすいね。○阿具根登君 こういうような…

終戦模様三題

ルーズベルトからの親電握りつぶしに関して、新史料発見と産経が報じている。記事はこちらにある。しかし正直どこら辺が新発見なのは分かりかねる。この話自体は昔から言われてたはずだが。まあこういう記事が出るということは、これを元にした本が出るんだ…

近衛師団参謀終戦秘史

以前も触れましたが、これ中々良い本です。宮城事件だけではなく、水戸の航空通信師団の反乱にも詳しく触れています。私の知る限りでは一番詳しいんではないかな。この本読んでて色々と勉強になりましたが、個人的にホーっと思ったのが、佐藤好弘大尉のその…

緊急!0時50分から

0時50分より よみうりテレビで 八月十八日の奇襲 千島列島・占守島の戦い という番組をやるようです。 見れる環境にある人はぜひ見てください。<内容> 慰霊会の武蔵さんが占守島をめぐるという話。 武蔵さんには当時のソ連兵と会い、どうしても聞きたい…

竹島問題と朝鮮人気質に関する朝日新聞記者の見解

他民族のことはあまり知らないが、朝鮮人ほど面従腹背の民族は少ないのではないかと思う。これは数百年、いやもっと以前から常に強力な民族に圧迫され、李朝五百年の虐政がその人間性を形成させたものと思われる。二人寄れば仲がよい。三人寄ればすぐ喧嘩を…

ETV特集 「わが父・溥傑(ふけつ)・ラストエンペラーの弟・波乱の生涯」

前半は予想通りの酷い内容。 ソ連の進攻(侵攻?)と関東軍の対応に関する説明も従来どおり薄っぺらい。 通化事件に至っては呆れ果てて開いた口がふさがらない。娘さんも、当時幼かったとはいえ、虐殺された日本人にも一言あっていいんではないか?まあ、口…

通化事件―“関東軍の反乱”と参謀・藤田実彦の最期

南京攻略の戦車隊長として有名な藤田大佐は、終戦時第125師団の参謀長であった。8月16日、大佐は関東軍総司令部に電話をかけ、「軍命令は聞かない、玉砕あるのみ」と訴えた。が、応対に出た草地貞吾大佐に「軍命令を聞かないなら逮捕令を出しますぞ」…

一九四五年夏 最後の日ソ戦

日本のマスコミというのは本当に不思議だ。 日本軍の与えた被害に関しては嬉々としてこれを報道するが、 逆に関しては、異常なほど抑制的だ。 原子爆弾ですら、ややもすると、早く降伏しなかった日本が悪いというような論調になる。 東京大空襲も、米軍によ…