2006-01-01から1年間の記事一覧

2・26事件特集(17)満川亀太郎

これまでまた話が逆戻りしてしまうが、北一輝、大川周明と並ぶ重要人物である満川亀太郎の本を紹介する。この『三国干渉以後』は、昭和10年に下中弥三郎の平凡社から出版された自伝めいた書である。昭和10年に出たということを念頭に置いて読むと、中々…

いろいろ

自費出版ライブラリ 先日初めて利用しましたが、中々よかったですよ。戦記関係も結構ありますし、また利用しようかなと思っています。どしょづけ! 日本史板で続いていた幕臣の子孫の方によるスレが遂にブログに移行。土方歳三とかも登場するその筋の好事家…

SAPIO・栗林忠道将軍の最期

SAPIOという雑誌に、大野芳氏が栗林中将についての文を寄せておられた。ざっと立ち読みしただけだが、おやっと思うことがあった。大野氏の『オリンポスの使徒』や、氏がSAPIOの文中でしきりに引用していた堀江芳孝氏の『闘魂硫黄島』については、私も以前こ…

烈兵団長佐藤幸徳

以下は毎日新聞コラム「記者の目」より転載◇軍命に背いた決断を本に−−師団長の文掲載し警鐘 第二次世界大戦で「最悪の戦い」と呼ばれたインパール作戦(1944年)に従軍し、生還した旧日本陸軍「烈」部隊中隊長、中野誠司さん=香川県三木町=がこの夏、…

HEROs感想

セコンドに勝村選手いたねえ。 所は・・・まあしょうがないよね。宇野ちゃんはやっぱり良い選手だね。 しかし結婚したのは知らなかったな。マヌーフは、やはりオランダ人www アイブルVsダン・ヘンダーソン思い出した。 秋山選手のセンスは確かに凄いが、…

べんてんさん大古本市

四天王寺の古本祭りに行ってまいりました。クライマーズ・ハイ見ながら、戦果を報告します。松井忠雄『内蒙三国志』 これは何度か図書館で借りたことのある本ですし、現代史資料の日中戦争篇にもこの本の半分くらいの内容は収録されています。しかし何と言っ…

四天王寺

四天王寺べんてんさん青空大古本祭期間2006/10/06〜2006/10/10場所四天王寺境内一帯内容 特別企画特設コーナー 団塊の世代 青春譜/絵本・児童書コーナー・超弩級100円均一コーナー、スタンプラリー、親子で楽しむ手作りおもちゃ教室 今日知った。というか知…

Prix de l'Arc de Triomphe

明日からまた仕事なのに・・・仕掛けがやや早かったですかね? 岡部さんがしきりに「まだまだ」みたいなこと言っておられましたが。 エルコンドルを破ったモンジュー産駒ハリケーンランとの一騎打ちなら因縁だなあと思ってましたが。 しかし元々三歳馬が強い…

クライマーズ・ハイ

テレビドラマを最初から最後まで見たのは久しぶりです。再放送だそうですが、私は初見です。後編は明日かなと思いきや、来週のようです。忘れないようにしないと。事故当時私は小学校に上がったかどうかという年齢でしたが、やはりKさん(伏せるのが無意味な…

死ぬこと

昭和13年10月、蓮田は一度目の出征をしている。彼は戦場で大体次のような事を書いている。”内地の子供たちから来る慰問文を読むと、「早く蒋介石を殺してください」というようなことが書いてあり、やむを得ないと思いながらもぞっとする。うちの息子は、…

奇跡の価値は

どうなんでしょうね。 今年は殆ど見れてないんですが。 明日は福原ですか? 入団以来ずっと応援してる投手なんで 今年の活躍はうれしい限りです。 やっぱり先発としてある程度のイニング 投げられる投手は貴重ですよ。 ここ数年の球児たちの登板数は異常です…

蓮田善明と大津皇子

前回蓮田の国文学者としての大きな業績は、大津皇子の発見だそうだ。大津皇子は天武天皇の皇子で、天皇の死後、草壁皇子と対立し、謀反の咎で死を賜った人物だ。余談だが、古代史に無知な私は、よくこの人と有間皇子を混同してしまう。蓮田は『文芸文化』昭…

天下統一

しました。軍神立花道雪のあまりのうざさに遂に決戦コマンドを使ったら、あっさりと。途中イスパニアによるドーピングもあったが、まあこれも決戦なら関係無し。1592年だから、結構史実っぽいね。しかし、コーエーのゲームで後半だれるのはどうしようもない…

蓮田善明 日本伝説 中条豊馬大佐

前回松本氏の本は、小高根氏の本の批判から入っている。しかし私は未だに小高根本を読んでいないので、この点はただそのまま承るしかない。小高根本によれば、殺された中条大佐は対馬出身で、金という別姓を持っていて、副官の鳥越大尉に対して「自分宛の郵…

上官殺し

気になっていた人物がいる。蓮田善明。日本陸海軍総合事典でその経歴を見て以来ずっと。この本は、有名無名を問わず将官級の人物の経歴を片っ端から羅列した陸海軍将官人事総覧と違って、何か事件や戦争において名前を残している軍人なら、階級を問わずにそ…

天下創生プレイリポート(赤松)

1579年建部山の三好長慶を攻め潰したが、武将たちにはスルッと勝瑞城に逃げられてしまう。結局盟友本願寺に三好討滅の手柄は譲ることに。しかし気を取り直して朝倉・浅井を攻める。朝倉は4つの城にわずかな武将。それに対し浅井は小谷城に30名以上の…

変わりゆく中国社会を映す影響与えた外国人50人

怖くて勘定できない数字ってありますよね。私もいろいろありますが、最近なら本代かな。渡邊錠太郎は給料の半分が丸善への支払いとかいわれた人ですが、元が高けりゃ問題ないですよね・・・まあそれはそれとして、表題は9月7日の朝日新聞の朝刊、加藤千洋…

天下創生

買ってしまった。信長の野望・天下創生 with パワーアップキット。信長の野望は烈風伝しかやったことがないんだけど、あれと同じ箱庭型との文句に惹かれて。さっそくシナリオ2・桶狭間の戦いの赤松、上級で開始。新年に隣の別所が貢物を!こいつ従属国持っ…

ある神話の背景

「軍命令は創作」初証言 渡嘉敷島集団自決 元琉球政府の照屋昇雄さん 以下引用 ≪「真実はっきりさせようと思った≫ 照屋昇雄さんへの一問一答は次の通り。 −−なぜ今になって当時のことを話すことにしたのか 「今まで隠し通してきたが、もう私は年。いつ死ぬか…

2・26事件特集(16)老壮会

前回さて安直戦争から時間は少し遡る大正7年7月、富山県魚津市を火元に米騒動が起こった。末松太平は後に、西田税や大岸頼義が国家改造運動を企てたことの根本は米騒動と関東大震災だと云ったそうだ。西田はこの年、広島から東京の中央幼年学校に進んだ。…

耳をすませば

朝日新聞の土曜版「be」の赤い方wで『耳をすませば』の監督故近藤喜文氏の記事があった。” 「耳をすませばの」の主題歌「カントリーロード」は、鈴木敏夫さんの娘麻実子さんが訳詞した。当時19歳と年齢が月島雫に近いことから頼まれ、宮崎駿さんが補作し…

メガデス

帰ってきてテレビつけたら、マーティ・フリードマンが喋ってた。日本語で。やっぱやばいねこの人。ところでデイブ・ムステインって今何してんのかね?アリスにはアフロが入ったらしいし、もう最近の音楽シーンさっぱりわからん。 しかし中日が負けると、律儀…

ゲド戦記

お盆に見たので忘れないうちに。 ネット上での評判はクソミソでしたが実際見てみると割合楽しめました。個人的にはハウルよりよかった(声も含めて)。期待しないで行ったからですかね。あんまり肩肘張ったテーマでもなく(ゴロー氏の意図は知らん)気楽に見…

日本陸軍航空秘話

『日本陸軍航空秘話』 田中耕二・河内山譲・生田惇 原書房 昭和56年総勢50名を超える陸軍航空兵科出身者による座談会。主な出席者は 川嶋虎之輔少将(31) 青木 喬少将(32) 猿渡厚孝大佐(35) 宮子 実大佐(36) 秋山紋次郎大佐(37) 村田謹…

鈴木貫太郎・孝雄兄弟

兄弟或いは親子で大将という例は幾つかあるが、それが陸海軍分かれてとなると、2組しかない。西郷兄弟と鈴木兄弟である。ただし西郷兄弟は草創期の人物で、いきなり大将或いは少将に任官されたことを考えると、正味の陸海軍兄弟大将は鈴木貫太郎・孝雄兄弟…

霊山めぐり

毎日暑うおますな。絶対地球おかしなってますね。 というわけで、お盆らしくお墓参りならぬお墓撮影。 行ったことのなかった霊山行ってきました。 祇園でバスを降り、ひぃひぃ云いながら歩いて。 暑いの暑くないのって。 天誅組の吉村寅太郎(左)と藤本鉄石…

NHKスペシャル日中戦争

再放送を録画して、たった今見ました。まあ取り立てて目新しい内容でも無かったですね。支那事変拡大へのみちのり(昭和12年7月〜13年1月)は非常に入り組んでおり、元々1時間やそこらでどうこうできるものじゃないですが。しかし下村定を出しときな…

下鴨神社の古本まつり

糺の森の古本まつりに行ってきました。 小一時間のつもりがたっぷり三時間。 収穫はまあまあでしたが、ショックなことが。 数週間前に1万円で買った本が2千円でありましたorz 一番欲しかった本も手持ち不足で買い損ねたし。 11月の知恩寺でリベンジだな…

2・26事件特集(15)安直戦争

これまでのあらすじ 段祺瑞は馮国璋、王士珍とならび北洋の三傑と呼ばれた袁世凱の宿将である。この三人は段が砲兵、馮が歩兵、王が工兵と出身の兵科も違い、段は虎、馮は狗、王は竜と呼ばれた。段はいったん目を掛けた人はどんなことがあっても捨てないと言…

NHKスペシャル満蒙開拓団 東宮鉄男の人となり

北京から満洲へ逃げ帰る張作霖の列車は、京奉線のクロス地点に於いて爆破されたが、このとき起爆スイッチを押したのは東宮自身であったとの説もある。もとより河本、東宮の行為は許されざるものである。しかし一方において、張作霖の苛斂誅求もこれまた揺る…