【戦争】硫黄島関連

硫黄島からの手紙の感想

チケット売り場のお姉ちゃんに、見上げますよと忠告された前から二列目。確かに予告とか見てる間は、こりゃえらい席買っちゃったなと思ってたが、本編が始まるとそんなことも忘れた。ネット上の評判に違わぬすばらしい作品でした。 渡辺謙さんも伊原剛志さん…

我れ狂か愚か知らず

野中大尉の話ではない。硫黄島である。 もう書くことも無いと思ってたが、映画第二段の公開が迫り、巷に関連本が並ぶようになったので。 しかしどれをとっても吃驚するぐらいナイヨウガナイ。金太郎飴かよ。栗林、西、栗林、西、たまに市丸。あわれなのは高…

父島のみなさん

「父島ノ皆サン、サヨウナラ」 というのは硫黄島の一通信手が最後に送った電文だが、それではその「父島ノ皆サン」は何をしていたかというと、これが米軍捕虜を殺害してその肉を喰ってたんだな。所謂父島人肉食事件。勿論喰ったのは極々限られた一部であった…

人事異動

堀江少佐によれば、栗林中将は大分グチっぽくなっていたようだ。「永田さんでも生きておれば、こんなことにはならなかったんだよ」「鈴木宗作さんも同じことをいわれていましたが」「なんだ、君は鈴木さんの部下だったのか。頭のいい人だね。教育総監部で一…

部隊長たち

第109師団は2個旅団から成っていたわけだが、そのうち第1混成旅団は父島に位置した。硫黄島に配置されたのは混成第2旅団。初代旅団長の大須賀応少将は北海道出身の陸士27期、兵科は砲兵であった。硫黄島の将校の中では珍しく陸大も卒業している(39期)…

小笠原兵団司令部の人々

『父親たちの星条旗』公開に寄せて第109師団は昭和19年5月に父島要塞守備隊を基幹に編成された師団で、2個旅団から成り、それぞれの旅団は6個の独立歩兵大隊から成っていた。歩兵大隊の大隊長は60前後のロートルが多かったらしい。小笠原兵団とはこの第109…

硫黄島の人々

クリント・イーストウッドの硫黄島二部作の第一弾『父親たちの星条旗』も公開となり、硫黄島に関する世間の関心も僅かがらですが、上がっているようです。また雑誌SAPIOでの栗林忠道師団長の最期に関する異説も、結構反響があるようです。そこで、重複…

SAPIO・栗林忠道将軍の最期

SAPIOという雑誌に、大野芳氏が栗林中将についての文を寄せておられた。ざっと立ち読みしただけだが、おやっと思うことがあった。大野氏の『オリンポスの使徒』や、氏がSAPIOの文中でしきりに引用していた堀江芳孝氏の『闘魂硫黄島』については、私も以前こ…

NHKスペシャル硫黄島・異聞

硫黄島で散った男爵西竹一 ロスオリンピックでのひとコマ 栗林中将の指導はとにかく細かく厳しいものだったそうです。これはアメリカの力を知りすぎるほど知っていた故でしょう。中将は現状について甘い希望など一切持っていませんでした。さて「バロン西、…

闘魂硫黄島

著者は陸士48期。船舶参謀として、陸軍軍人でありながら海上護衛隊に勤務し、大井中佐らと机を並べていた人物だけに、本書序盤では、その頃の話にページを割いている。船舶司令官として著者の上司であった鈴木宗作中将の直話など、興味深い。その後、東條…