【軍人】航空・特別攻撃隊
林えいだい『重爆特攻さくら弾機 大刀洗飛行場の放火事件』東方出版NHK 戦争証言プロジェクト「重爆撃機 攻撃ハ特攻トス」の底本である。番組では完璧なまでにスルーされた新海希典のことも、この本ではちゃんと出てくる。新情報としては、倉澤参謀に対し「…
平木國夫『バロン滋野の生涯 日仏のはざまを駆けた飛行家』読了。 これで徳川好敏、日野熊蔵、滋野清武と、日本航空界の草創期を彩った三者の評伝を読み終えた。日野少佐については、少しだけ以前触れている。 http://imperialarmy.blog3.fc2.com/blog-entry…
兵器発明家にして飛行家日野熊蔵の伝記。幕末、相良藩では保守派と洋学派の間で争いがあり、慶応元年九月二十六日には、守旧派が洋学派の主だった者を上意討ちにする事件(丑歳騒動)が起こった。このとき日野家では物頭二百石取りの当主佐一だけでなく長男…
秦郁彦『第二次世界大戦 鋼鉄(はがね)の激突』中公文庫六つの決定的戦闘(バトルオブブリテン、モスクワ、エル・アラメイン、スターリングラード、ノルマンディ、アルデンヌ)と七つのエピソードからなる章立て。 特に第十二章の各国エースリストは秦先生…
河内山譲『恩愛の絆断ち難し 富嶽特攻隊長西尾常三郎の生涯』光人社サブタイトルの示すとおり、西尾常三郎大佐(死して二階級昇進)の伝記。西尾は陸士50期で、以前紹介した新海希典と同期。ちなみに著者の河内山も同期であるが、著者は偵察、二人は重爆で…
著者の伊庭稜太郎は航空士官学校卒。本書の主人公は新海希典少佐。アスリート飛行場への渡洋爆撃によって単独拝謁の栄誉を賜った人と書けば、ああ、と思う方もいらっしゃるだろう。著者は陸士でいうと56期に当たる人で、新海との直接の面識はない。が、著…
『日本陸軍航空秘話』 田中耕二・河内山譲・生田惇 原書房 昭和56年総勢50名を超える陸軍航空兵科出身者による座談会。主な出席者は 川嶋虎之輔少将(31) 青木 喬少将(32) 猿渡厚孝大佐(35) 宮子 実大佐(36) 秋山紋次郎大佐(37) 村田謹…
麻生太郎外務大臣が先頃朝日新聞紙上で、靖国神社の非宗教法人化という意見を述べられました。また自身のサイトにも靖国に弥栄あれという題で意見を載せておられます。前半の靖国神社に対する考えは概ね同意です。特に”(2) 靖国神社にとって、「代替施設」…
特攻隊員というと誰を思い浮かべるでしょう?関大尉?藤井中尉?上原少尉※? 私は題名の若杉少尉です。私が彼の名を知ったのは故村上兵衛氏の『桜と剣』でした。淡路島の巡査の息子であった彼は、洲本中学では開校以来の秀才といわれていたそうです。その後…