中野正剛関係

このところまた憑かれたように本を買っている。いくらなんでももうあれだ。とにかく7月は自粛月間とする。

若い頃からの親友である緒方竹虎による中野伝。中野逮捕の裏側にあった東條英機と検察の争いを明らかにした。戦時宰相論や「犬養毅氏」論など中野の文章が幾つも収録されている他、自決時自宅にいた四男泰雄氏の「父中野正剛の死」も収録されている。

息子の手による伝記らしく生まれてから死ぬまでを一通りなぞってある。

評伝とあるが実際は中野のナチスドイツ観、犬養毅との関係、翼賛体制批判、対支観の4点に絞った論文集。

題名の通り自決についてある程度掘り下げている。首相官邸でのやり取りも詳しい。

700ページを越える大著。まだ少し啄ばんだだけ。

以上5冊、以前図書館で読んだ本も含まれるが立て続けに購入。一番詳しいのは猪俣本。他に中野泰雄氏の『政治家中野正剛』という上下巻も相当詳しそうだが、購入はしていない。正直内容は被り気味。お手軽に一冊で済ませたいなら渡邊本かな。