撃墜王(エース)たち

秦郁彦第二次世界大戦 鋼鉄(はがね)の激突』中公文庫

六つの決定的戦闘(バトルオブブリテン、モスクワ、エル・アラメイン、スターリングラード、ノルマンディ、アルデンヌ)と七つのエピソードからなる章立て。
特に第十二章の各国エースリストは秦先生らしい仕事。試みにうpしようかと思ったが、Wikiエース・パイロットの項目に大部分が載ってるので自重する。
マルセイユには態々一章割いており、先生お気に入りの模様。僕個人としてはガランド・サーカスに興味がある。やはりスコアでいうと、ルフトヴァッフェのエースたちが群を抜いてますね。

日本のトップエースは西澤広義か岩本徹三か。最近では岩本中尉というのが定説なんですかね。陸軍航空のトップは篠原弘道准尉。この人はノモンハンにおいて戦死するまでの2ヶ月余で58機という驚異的な数字を残している(1日に11機と8機を1回ずつ、6機を2回という”固め打ち”を記録)。この数字は結局後の世界大戦でも抜くものが現れなかった。もっとも76機撃墜の上坊良太郎こそ真の陸軍トップエースであるという話もあるらしい。有名な黒江保彦少佐は30機(Wikiでは50機となってる)で、この数字は、陸士or海兵出の正規将校としてはトップでは?