やっぱり話題になってる座談会

ゴン格1月号

熊久保 まさしくその通りです。分かりやすい例を言えばアウトサイダーですが、ちょっとでもグラついたり一方的になったらすぐに止めるということを公にしているし、選手にも伝えてあるので観客側からも選手側からも、”何で止めるんだ”とか”ストップが早すぎる”との声は全く起こらないようになっているんですよ。
茂田 アウトサイダーはそういうものだということが出来上がっているんですよね。
高島 ちょっと待って下さい。アウトサイダーは土台が違うから。アウトサイダーは格闘技ではないからここに持ち込むべきじゃないですよ。「不良の喧嘩大会」と名乗っているものを比較対象に入れたり、専門誌が扱うこと自体が間違っている。早く止めるのも、金属探知機のチェック態勢も、素人、不良の喧嘩大会の演出の一部なだけで。
熊久保 分かりやすいひとつの例じゃないですか。特例がなくこうなればストップされるというのが浸透していれば、レフェリーが批判されることもないという。
−まあまあ(笑)。
茂田 ひとつ高島さんに聞きたいのは、桜庭Vs弁慶が例えば北米で行なわれたとしたら、止められていたと思いますか?
高島 それもレフェリーの技量で、北米だから……というのは言えないです。北米にも明らかに止めるのが違いレフェリーはいるし、早すぎて怒られるレフェリーもいます。ただ、それも楽しめるんです。レフェリーによっていつも遅いなとか、早いなとかレフェリーの癖が分かっていれば選手やセコンドだって「こいつの時は……」と思えるわけじゃないですか。一番タチが悪いのは、早い時と遅い時があるレフェリーです。名前を出してしまえばマリオ・ヤマサキ。そうすると僕はマリオがレフェリーの時は、やっぱり空気を読む人なのかなって思います。