「ザ・コーヴ」上映攻防

6月10日朝日新聞朝刊

映画を見た映画監督たちは、どう考えているのか。
「誰も知らない」などの作品で知られる是枝裕和監督は「自分たちの『正義』を絶対視しないことが異文化を取材する時に求められるが、その姿勢を感じない。イルカが可哀想という感情と自分たちの正義に酔っており、プロパガンダとしてもレベルが低い」。
一方、オウム真理数を題材にしたドキュメンタリー映画「A」の森達也監督は「メッセージ性だけでなく、優れたエンターテインメントになっている」と擁護。隠し撮りが批判されたが、「真実に迫るために必要な場合もある。手法が不当とは言えない」。
ただ、上映中止を求める動きには、ともに批判的だ。是枝監督は日本の文化に口出すなという態度もおかしい。それでは彼らと同じ視野狭窄島国根性に陥る」。森監督も「反論があるならそれを表現して多くの人に見せ、多様な視座を社会に作っていくべきだ」と指摘した。

十三の七藝ではやるそうだ。私はコープには入ってるけど、コーヴには興味がないので多分行かない。