レンデムD錠

点滴に行っている内科で処方された睡眠薬がなかなか効いたようで、昨日は5,6時間寝られたそうだ。これは舌の上でラムネのように溶けるため、水すら飲めない母のような人には最適だ。来週からは、家で点滴をするのをより楽にするためのカテーテルを埋め込む手術のために入院となりそう。放射線照射も明日から始まる。今日は、コープから届いたみかんを見て、食べたいと言った。口に含むだけで、果肉は全部吐き出すし、わずかに飲んだ果汁も結局全部戻すんだけど、それでも自分から食べたいと言ったのは、どれくらいぶりか。タルセバを止めた効果だろう。もしかしたら同病の方の目に留まるかもしれないので書いておくが、肺がんの治療中に、食べ物飲み物が戻ってくるようになったら、CTを撮ってもらってください。症状的には逆流性食道炎とそっくりですが、うちは転移でした。

仕事と介護の両立は、特にひとりで介護している人が抱える大きな悩みだ。
育児・介護休業法は要介護状態の家族1人につき、通算93日まで休業できると定めている。介護のための短時間勤務を作っている企業もある。
高島屋では介護中の社員に勤務時間や休日を4パターンから選択できる短時間正社員制度を導入した。(他に育児などのパターンもある)
ある男性社員は「1日の勤務時間や休日日数は他の社員と一緒だが、休日以外に週1回の介護休暇を取得」のパターンを選択。そのうえで、失効した有給休暇を積み立てて使用できる制度を利用して、週3日の勤務をしている。
東京のNPO法人「介護者サポートネットワークセンター・アラジン」によると、最近では、若年性認知症などで親の介護が早くから必要になり、20代から介護者になるケースもある。未婚や離婚した40〜60代の女性がひとりで親を介護するケースも。
働きながらひとりで介護している人は、元気なために周囲から介護の苦労をなかなか理解してもらえない。介護している人と出会う湯もなく社内でも話せない。
牧野史子理事長(55)は訴える。「若ければ若いほど介護の後の人生があるのに、経済的なことを含め人生設計が立てられなくなってしまう。仕事と介護が両立する方法を考える必要がある」
牧野さんは、介護者に介護を含む家の総合的なマネジャーになってとアドバイスする。介護保険以外に助け合いサービスやボランティアの支援を受け、多くの人に助けてもらうよう組み立てる。きょうだいや親類がいれば、介護を始める際に「3ヵ月に1度は顔を見せる」「経済的援助をする」と役割を決めることも必要だ。
職場でも介護中の人たちが部署を超えて話し合える「社内介護者サロン」を提案してほしいという。「介護されている人だけでなく、自分の『応援隊』をつくって。周りは介護者が『私が全部やる』と言わせないよう配慮をしてほしい」

朝日9月30日朝刊、「あなたの安心」より。今週のテーマは”ひとりで介護”。タイムリーな題材だった。母一人子一人だが、母方の親類が助けてくれる。先生も看護師も。私も、こんな日記が書けるぐらいには前向きになった。