現職長官の検挙

守屋前次官の逮捕でふと思い浮かんだのが、昭和11年4月にあった植村事件。当時造兵廠長官だった植村東彦陸軍中将が収賄で検挙され、陸軍では次官の梅津美治郎がとりあえず造兵廠長官事務取扱となって当座をしのいだ。植村は銃砲課長、兵器局長などを歴任し、陸軍兵器行政の頂点近くにいた人物だけに、その検挙はかなりの大事件のはずだが、これについての詳細は読んだことが無い。当時の新聞でも見れば良いのだろうが。秦郁彦先生の本によれば懲役2年6ヶ月、罰金43070円だったらしい。