閑話休題

舩木さんの「岡村寧次大将」読み直してて、自分の、民国期の政治家、軍閥に関する知識が、いかに付け焼刃なものか痛感しました。とりあえず波多野善大『中国近代軍閥の研究』読み直してますが、これはもっと難しい。手頃な人名事典みたいなのないですかね。『上海時代』の後ろに付いてる人名録だけではやはり限界がある。

しかし張宗昌はやっぱり酷い奴アルな。
北京を占領した張作霖麾下の張宗昌は、北京市場で美人の婦女を攫って欲望の満足に供した。ある時、女子高等学校から出てくる学生を攫ったところ、そのなかに市長袁良の娘と息子の妻女、中央政府の某部長の娘が含まれていた。しかし、北京の新聞記者は、一言半句もこれを攻撃することはしなかった。
まあ、狗肉将軍と呼ばれるだけのことはしてます。伊達順之助が殺し損ねたのは、北京の婦女には不幸なことでした。
袁良といえば、福島安正に可愛がられ、陸士を出た後、特別に近衛騎兵聯隊の見習士官として、日露戦争に従軍したとか。日本語は流暢だが、興奮するとオネエ言葉になるとは、佐々木到一の話です。

伊達と張宗昌