美形軍人
美少年、のっぽ、奇人変人、自殺者といったくくりで、陸軍軍人のエピソードを集めた本。面白い人には面白い。ただ題名の「陸大」は内容とあまり関係ない。
第1章 美少年伝説で著者が挙げているのは小坂千尋、榊原忠誠、竹下平作、土橋勇逸、西村敏雄、斉藤弘夫、細川直知、山崎重三郎、山口立、古賀秀正。
以下、上記のメンバーに加えて、私の独断と偏見で男前と思われる陸軍軍人の写真を集めてみた。
児玉源太郎
言わずと知れた日露戦争の満洲軍総参謀長。背は低かったが中々の造りだと思うが・・・
小坂千尋
日本陸軍最初で最後の”参謀大尉”。若死にして山縣を嘆かせた。
佐久間武志(左)小堤辰治郎(右)
永沼挺進隊から二勇士。佐久間は下田歌子と文通をしてたとか。米内光政とは盛岡中学の同窓で大佐で予備役。
右は、重傷を負いながらも不屈の闘志と愛国心で責任を果たし、そして死んでいった小堤少尉。
梅津美治郎
最後の参謀総長。早くに夫人を亡くしたが後添えは貰わなかった。参本勤務時代、彼が使う三宅坂のバス停で女学生が騒いでたとか。
土橋勇逸
中佐時代、陸軍省の小使いに中尉と間違えられた人。写真は中将時代だが、確かに若々しい。自伝でみずから、私は美少年だったと書いてる。
樋口季一郎
第五方面軍司令官として北の守りを任されていた将軍。写真は任官間もない頃。
服部卓四郎
参本第二課長として事実上大東亜戦争の作戦責任者。剛直な美丈夫(by有末精三)。
西村敏雄
地方幼年学校、中央幼年学校、陸軍士官学校、陸軍大学校の4つをすべて首席で卒業した陸軍屈指の秀才。この四冠王は彼の他には藤室良輔、高島辰彦、原四郎しかいない。
西竹一
ロサンゼルスオリンピック金メダリスト。派手なプレイボーイ。硫黄島で戦死した。
島田豊作
スリムの殲滅戦を演出したサムライ戦車隊長。戦後は母校の教師になった。