海軍反省会・戦犯裁判

最後に満を持して大井大佐登場でしたね。
岩川隆『孤島の土になるとも』より

スラバヤの事件の場合も、第二一特別根拠地隊元司令官の田中黄松少将は判決では絞首刑を宣告されたが、「事件のことをまったく知らなかった」ということで、”確認”では十五年の有期刑に減刑された。この事件(俘虜殺害)は艦隊法務官が立ち会って所定の処刑場で公然と処刑されており、部下の大部分の者たちは艦隊長官から命じられた正当な処刑であると信じていた。直接に手を下した下級者たちの罪を軽くするため、「艦隊長官からの命令で二名の米人と三名のインドネシア人の処刑を部下に命じた」と命令による行為であることを証言した上級者もあったが、法廷は、 「艦隊長官はインドネシア人二名の処刑を命じたにもかかわらず、篠原大佐の意見によりその際四名のオーストラリア人をもあわせて処刑した」として篠原先任参謀に死刑を言い渡した。

BC級戦犯の統計 - There is a light that never goes out.