いんたーみっしょん

こんなに間が開けておいて閑話休題もないものだが、前のエントリで後宮大将について書いていて思い出した。若林東一にこういうエピソードがある。

若林は捕虜の英軍大尉を弾丸から護ってやるため、壕の中に退避させようとした。これを見て第一線にあったある将官が、「捕虜は退避させる必要は無い」と彼をたしなめるように言った。これを聞いた若林は「私には弾丸が当っても良いが、捕虜はそうはいきません」と、英軍大尉をかばうように壕の中へ退避させた。その将官は一言も無かったという。

この将官というのは支那派遣軍総参謀長だった後宮のことらしい。尤もその場に居たのではなく、後から若林の話を聞いて「捕虜を優遇するなどけしからん」と怒ったという説もあり、どっちが正しいのかは知らない。ちなみに同じ話を聞いた竹田宮殿下は「いい話だね」と喜ばれたそうだ。