K少将の詩

彼が最初、生徒をスパイにしたてあげて、国家革新を夢見る青年将校を陥れたとき、私は声をあげなかった、
私は青年将校ではなかったから。
ノモンハンで多くの軍人が自決を強いられたり予備役に追われたとき、私は声をあげなかった、
私は関東軍勤務ではなかったから。
彼が漢口の料亭に放火したとき、私は声をあげなかった、
私は11軍勤務ではなかったから。
彼がマレーで連合軍捕虜を殺せ殺せと叫んでいたとき、私は声をあげなかった、
私はイギリス人ではなかったから。
彼がマニラでゲリラを殺せ殺せと叫んでいたとき、私は声をあげなかった、
私はフィリピン人ではなかったから。
そして彼がガダルカナル島で私を臆病者呼ばわりして攻撃したとき、
私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった。
ニーメラーの詩 - 我が九条