台湾の主権

朝日5月3日朝刊より

  【台北=野嶋剛】日本の台湾窓口、交流協会台北事務所の斎藤正樹代表が1日、台湾南部・嘉義県での講演で「サンフランシスコ平和条約で日本が台湾の領有権を放棄後、台湾の国際的地位は確定していない」と発言し、台湾外交部(外務省)から「我々の立場と相いれない発言で受け入れられない」と強い抗議を受けた。
 講演の場にいた台湾・国家安全会議の楊永明諮問委員(閣僚級)がその場で抗議し、馬英九総統に報告。夏立言・外交部次官が斎藤代表を呼んで正式に抗議した。斎藤代表は個人的見解だったとして謝罪し、発言を撤回した。
 台湾の帰属について、日本は一切の見解を示さない立場。斎藤代表の発言はその点を踏み越えた形だった。ただ、台湾が日本にここまで強い態度に出るのも異例。主権問題に敏感な馬政権の姿勢の表れと見られる。

これだけ読んで、国民党が何を問題にしているのかわかるだろうか?私はうっすらとはわかるけど、それにしても消化不良な記事。東京新聞には次のようにある。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009050302000066.html

台北=栗田秀之】台湾外交部(外務省)は一日夜、日本の対台湾窓口機関、交流協会台北事務所の斎藤正樹代表が中正大学(嘉義県)で開かれたシンポジウムで、台湾の国際法上の地位が定まっていないとする「地位未定論」に言及したとして、遺憾の意を表すとともに厳重に抗議したと発表した。

 同事務所などによると、斎藤代表は抗議を受け、「個人的な見解であり、日本政府の公式見解ではない」として発言を撤回した。

 台湾の地位未定論をめぐっては、一九五二年に調印された日華平和条約で、日本が台湾の領有権を放棄するとしたものの移譲先が明記されなかったため、陳水扁前総統は「主権は未定」として台湾独立の論拠にしていた。

 これに対し、馬英九総統は条約調印から五十七年となる先月二十八日に「条約によって台湾の主権が日本から中華民国に移譲された」と明言し、地位未定論を否定していた

朝日は台湾に関して何か気持ちの悪い内規でもあるんじゃなかろうな?