見逃した!

戦争を語り継ごうブログ NHKドラマ「最後の戦犯」

NHKドラマ「最後の戦犯」が次のように放送されます。ぜひご覧ください。

11月29日(土) [BS-hi]   22:00〜23:29
12月 7日(日) [総合]    21:00〜22:29

が、まだ地上波がある。
NHKのサイトhttp://www.nhk.or.jp/nagoya/senpan/index.html

終戦のわずか5日前、上官の命令に従って一人の米兵を処刑した見習い士官・左田野修さん(当時22歳)。岐阜県多治見での3年半余りの逃亡生活の後、戦犯として裁かれました。日本国内での「最後の戦犯裁判」でした。

左田野さんが獄中で綴った「告白録」が近年、発見されました。それは「個人の戦争責任」を問い続けた何百枚にも及ぶ手記でした。この膨大な手記に基づいて“敗戦国日本の戦争責任”を個人で考え抜いた一人の若者の姿を描く迫真のドラマをお送りします。

この人に関して書かれた本『逃亡』を以前ブログで取り上げたことがある。近衛読書中隊 九州二題
小林氏の本は逮捕されたところで終わっているが、ドラマはその後の裁判も描いているようでそれも楽しみ。石橋凌が責任を回避する上官を演じているようだが、大佐ということはこの人がモデルか。

当然の事とは申せまづは御出所賀し奉り候。私も御蔭様で丈夫に暮て居ます。二回の裁判共に我々部下の者達は横浜に其醜名を轟かした司令官の埴輪代りとなるのが誠に不運とあきらめて居ます。

笹川良一東京裁判2 「戦犯者」を救え』佐藤吉直書簡(三月十五日付)より。
「醜名を轟かした司令官」というのは横山勇*1のこと。西部軍は、上が責任を被った東海軍とは対照的に、軍司令官が「知らなかった」と言ってしまったため、責任がどんどん下に降りてきた。しかし生体解剖やら捕虜の嬲殺しやら、知らなかったと言いたくなる気持ちも分らんではない。