「悲嘆 Grief」

磯部夫人をモデルにしたオペラがあったらしい。
三枝成彰 新作モノオペラ「悲嘆 Grief」

舞台は1936年、東京の簡素な家の寝室。着物を着た若い女、トミコが夫の亡骸の傍らに座っている。その夫は226事件の首謀者の一人として捕えられ、刑死したのだ。夢のように幸せだった結婚生活はたった半年で終ってしまった。トミコは、夫を裏切り刑死に追い込んだ人々を呪わずにいられない。

ふたりが出逢ったのは、トミコが15歳、彼が23歳のときだった。大恐慌で父の事業が破綻、舞妓となったトミコは老人の愛人となることを強いられる。その苦境から彼女を救い出してくれたのが彼だった。運命に導かれるように恋におちた二人はまもなく結婚。トミコは幸せの絶頂に酔いしれる。しかし、幸福は長くは続かなかった。

■指揮:森本恭正
■ソプラノ:中丸三千繪
■演奏:
 オーボエ:庄司知史  クラリネット野田祐介、有馬理絵、伊藤圭
 パーカッション:永曽重光  シンセサイザー:岩井美貴
 ヴァイオリン:甲斐史子、花田和加子、友永優子、田中園子、
 横山和加子、上野真理、佐藤まどか、宮本恵、小松美穂、宮野亜希子
 ヴィオラ木佐貫美保、吉田有紀子、阪本奈津子、佐藤佳子
 チェロ:大友肇、松本卓以、多井智紀

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