朝日社説

日本の専門家の間では、数万人説や「十数万から二十万人」説などがある。私たちも30万人はいくらなんでも多すぎると思う。だが、一部では虐殺自体を否定する暴論まで語られている。新記念館に掲げられた数字は、そうした日本の論議への怒りを表してもいるようだ。
朝日新聞平成19年12月15日朝刊

論座で笠原教授も”30万人なんて唱えてる人間は日本にはいない”みたいなことを仰ってたが、それでは現在日本の南京大虐殺派が考える犠牲者数とはどれくらいなんだろう?私は南京屋ではないのでその辺全然分からない。それにしても”私たちも30万人はいくらなんでも多すぎる”とは・・・否定派よりはましなんだろうけど、この朝日の方向転換にはPKOに対する態度なんかと同じものを感じて嫌な気分になる。
5万も10万も大虐殺には変わりない。大虐殺派と中間派は事実認識という点では差はないと思う。ただ中間派は大日本帝国という枠組みがそれ程嫌いではない。ので、がんがん言われるとついムカッと来るのだ。これはスポンティニアスなものでどうしようもない(一方で否定派の振る舞いを見ていると、これはこれでムカムカするが)。要するに両者は近いようで遠い。無知ゆえの否定派が大虐殺派に転向することはあっても、中間派が大虐殺派になることは無いだろう。逆もまた然り。
しかし最近の大虐殺派の人々は、古い、党派に縛られた30万人派とは違って公平だ。例えば中国なんかの悪事も一応は指摘する。よって紋切り型のサヨク批判など全く通用しない。「事実は事実だが数はできるだけ少ないほうが良い」、「あんまり騒ぎ立てないで欲しい」みたいな考えの私など、立派過ぎて寄り付けもしない。