長勇の評判がえらく悪い
第32軍司令部の実態 - Apeman’s diary
ので何かいい話でも無いかなと思って探したけど、こんなのしかないヽ(`Д´)ノ
私(馬奈木敬信)がヨーロッパから帰ってきたとき(昭和六年七月)、帰朝慰労と称して長君に誘われて、帝劇に水谷八重子の「唐人お吉」を見にいったことがあります。私どもは軍服を着ておったのですが、長君は「私は操は売りません」という八重子のセリフに感激しちゃって立ち上がり、「そこだ!」と大声で呼んで、参謀肩章のついた軍服を舞台に投げつけたんです。私など恥ずかしくって赤面しましたが、かれは平気なんですね。(中村菊男『昭和陸軍秘史』)
どこやねん!
他は、東京の往来でクーデター計画を喚き散らしたとか、ソ連軍使の前で寝転がったとか、フランス総督の前で勧進帳をやったとか、、、、
で、話題になっている宴会は、八原博通も書いている。
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洞窟の中ではあるが、電灯は明るく、食卓の準備も奇麗にできあがり、酒も不足せず、ご馳走はかん詰材料ながら本職の料理人の手になり、相当なものである。
各将軍はアルコールの回るにつれ、朗らかになり、明日の戦いを語り、必勝を論じ、談笑尽きない。盛装の娘たちが、華やかに酒間を斡旋する。自信に満ちた、和やかな楽しい空気が洞窟のすみまでゆきわたり、ご馳走にありつけぬ、幕外幾多の将兵もなんとなく楽しくなる。さんざめきの間に間に聞こえてくる砲声が、メロドラマ的感情をそそる。
かつて見た映画「ワーテルロー」の決戦前夜、英将ウェリントンが催した夜会の光景を思い出す。宴会場と天幕一つで仕切られた参謀室に独座する私は、暫し恍惚として、命令起案紙の端に悪戯書きをした。
将星の集うて飲めばなんとなく
勝つような気のする今宵かな
もっともこれは5月3日の夜の話なので、話題の宴会とは別件かも知れないが。