カチン

カチンの森の虐殺事件が、ポーランドアンジェイ・ワイダ(Andrzej Wajda)監督により映画化されたそうだ(朝日新聞平成19年10月14日”ひと”欄より)。カチンの森ではウン千からウン万のポーランド将兵が、ソ連に殺害された。しかし長い間それはドイツの仕業とされ、ポーランドの歴史教科書にもそう書かれてきた。監督の父も軍人で、カチンで殺されたそうだ。以下紙面より

映画「カチン」はソ連ナチスドイツに翻弄されたポーランドの悲劇を描いた。戦後も89年までの共産主義時代はソ連の主張で、ナチスの仕業だと信じなければならなかった。教科書も公文書も「カチンのうそ」に塗り固められた。

「事実を伝えられるのは私の世代までかも。父母も評価してくれるだろう」

ナチスドイツ占領下時代に開かれた日本美術展に感銘。芸術の世界に向かうきっかけとなった。スケッチの腕は個展を開くほどだ。人間の無残さを描いた今作品でも、絵コンテの美しさは際立つ。

問題はこれが日本で何館で公開されるかだ。頼むぜホント。