めんどくさい世の中になった

じゃ、3分で読めるようにまとめましょう - Apeman’s diary
古い本ばっかり読んでるせいかも知れないけど、最近の流れにはどうもついていけない。昭和12年末から13年初頭にかけての南京で大量の不法殺害をはじめとした不軍規行為があったということを説明するのにここまで手を尽くさなければならないとは、面倒な世の中になったなあと思う。私みたいな陸軍バカは、岡村や阿南や松井があったて言ってんだからあったんだろうで終わりなんだけど。実際名のある軍人で否定してる人なんか見たことないし。
この手の問題、”嫌い”というところで思考が停止してる人が結構多いように思う。相手を嫌うだけでは勝てるなら世話がない。もしそうなら我がタイガースは10連覇くらいしとるわ。
以前、南京攻防戦に参加した兵隊さんの証言をあつめた本を図書館でちらっと読んだことがある。残虐行為の証言をとれた日、今日はいい証言が取れて嬉しいとかワクワクしたみたいなことを筆者が書いていて*1、ウェッと思ったことがある。修羅の道だねえ。

追記

どうもはてなは使い慣れてないのでよく分からなかったけど、以外に大きな話になってるんですね、上記の南京虐殺問題は。
はてなグループ
差分というのが数の多寡を指すの?どうも中国的には殺し方の残虐さとかの方に求めてるっぽいんですけどね。まあ数も勿論大事ですがね。100人なら許容範囲内だとか主張する人も居るでしょうから。


『罪悪と栄光 敗戦時の裏面秘録』読了。題名だけでは何の本か分かりにくいと思うが陸軍中将鎌田セン一*2の伝記。鎌田はマッカーサーと旧知ということで、有末精三中将*3の補佐役に指名された人物。アメリカ駐在時代*4の話や、GHQとの交渉の話など。なんということはない本だなと思っていたら、いきなり米軍情報部発行、日本軍の比島での蛮行を告発する『マニラの残虐』というパンフレットが30ページにわたって写真付で掲載されていた。経年による紙の劣化で写真は肝心なところがよく見えない。心底古い本で良かったと思った。

*1:この表現を批判した同業者がいたような気がするが

*2:センは金へんに全

*3:鎌田と同じ陸士29期

*4:マックもかつて居た工兵連隊で隊付をしている