2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

巣鴨で二番目に処刑されたのは18歳の少年

巣鴨プリズンで、戦犯として最初に絞首刑となったのは由利中尉、二番目は福原大尉である。しかし大尉の処刑は戦犯としては二番目だが全体では三番目だ。二人の間に18歳のTという少年が処刑されている。Tは昭和20年12月北海道で、米軍隊舎に盗みに入り、追い…

ラシュワンは山下の怪我した足を攻めた

田中撮ってやれ田中

via http://d.hatena.ne.jp/hanemimi/20080428/1209394386 というわけで余も晒す。データベース→http://www.rikugun.org/lib/main.php 地獄の断頭台 光人社のカーテン 中国思想の赤い雨 中公スペシャル(左)と図書出版社クロー 原書房バスター(左)と芙蓉…

鵜沢総明

近衛読書中隊 鵜沢総明 「神の国とその義しきを求めよ」 私は、近ごろ新聞雑誌などによく唱道されている安全第一ということを聞き、またその解説を見て、結構なことのようにも、また危険なことのようにも感じている。われわれは旅の人であって、われわれに備…

鵜沢総明

石川正俊『鵜沢総明』技報堂 光市事件の影響で鵜沢総明の伝記を読んだが、これが瓢箪から駒。鵜沢博士といえば相沢三郎の弁護に立ち、東京裁判では弁護団長を務めた人。これだけを見たらちょっと皇道がかったお爺くらいに思えるが、どうしてどうして。その弁…

マヤノトップガン産駒

オーシャンエイプス、ハナ差でオーストラリアトロフィー勝利!! http://www.jra.go.jp/JRADB/asx/2008/08/200803080111h.asx 一方ハロースピードは福島牝馬S、ハナ差で二着。 http://www.jra.go.jp/JRADB/asx/2008/03/200801030511h.asx 重賞だから本賞金は…

金と銀

大山柏『金星の追憶』当時陸大兵学教官で最も口の悪い工兵出身の高○中佐(十七期)がいた。この人は頭が余りにも鋭ど過ぎて剃刀の様で、常に辛辣な批判をするので往々誤解を受け、為に有為の材を持ちながら陸軍生活も短命に終った人であり、「口は禍の元」を…

二・二六事件とその時代

筒井清忠『二・二六事件とその時代』ちくま学芸文庫 圧巻はなんといっても第四章・昭和陸軍の原型(プロトタイプ)ーバーデン・バーデンから一夕会までーです。二葉会、木曜会、一夕会のメンバー表や出欠、討論の内容にいたるまで、非常によくまとまっており…

「悲嘆 Grief」

磯部夫人をモデルにしたオペラがあったらしい。 三枝成彰 新作モノオペラ「悲嘆 Grief」舞台は1936年、東京の簡素な家の寝室。着物を着た若い女、トミコが夫の亡骸の傍らに座っている。その夫は226事件の首謀者の一人として捕えられ、刑死したのだ。夢のよう…

後に続くものを信ず

http://imperialarmy.hp.infoseek.co.jp/general/colonel/wakabayasi.html 近衛読書中隊 【軍人】若林東一中尉ほか 本日某地に於て敵はGを使用せりと其の卑怯を憎むべし。 Gというのはガスのことだろう。米軍がガダルカナルでガスを使ったかどうか、私は知ら…

いい加減なもので

無期と聞くと、「あの鬼畜の所業が無期か、吊るせ!」と脊髄で反射したが、いざ死刑が(ほぼ)確定となると、ちょっと鋭鋒が鈍るのは、まあ私だけだろうな・・・改めてFを死刑囚の列に加えてみると、同じ未成年の死刑事例でも市川の事件よりは大分ましだよな…

新劇場版DVDは明日か

6000人が作ったシステムは必ず動く | 日経 xTECH(クロステック) ここまで書いて急に不安になってきた。「厄病神の告白,『私はシステム事故を招く』」に書いた通り,筆者が特定プロジェクトに言及すると必ずよくないことが起きるからだ。 「動け、動け、動…

昭和十年代の陸軍と政治・第7章

第7章 米内内閣倒壊 ―畑陸相辞職と近衛文麿の役割 本書の三分の一を占める第7章なので、さくっとまとめますと、米内内閣の倒壊の一番の原因は近衛の新体制運動であり 畑の辞職も結局はそれと無縁ではなく 米内が、畑の辞職に全く感付いていなかったわけはな…

安田弁護士みたいな人も必要だろう

光市事件の弁護団への筋違いな攻撃を見るにつけ、こりゃ戦犯裁判の弁護人なんかも大変だっただろうなと思った。後、『真相はかうだ』が威力を発揮しただろうこともよくわかった。 東京裁判刊行会の『東京裁判』に次の一節がある。 鵜沢博士もかつて幸徳秋水…

本当にハードルは下がったのか

弁護団への懲戒騒ぎなどという逆風にも負けず、何とか死刑判決まで辿り着いた。私は赤の他人だけど、判決を見てほっとしたというのが偽らざるところ。 http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1117161.html しかしこれで本当に死刑へのハードルは下がった…

辻政信著作集

via http://jseagull.blog69.fc2.com/blog-entry-555.html 辻政信の『潜行三千里』が毎日ワンズというところから再販されているそうだ。元々毎日新聞社から出ていた本だけに、その系列なのだろう。辻は戦後多くの著作を出している。出版順ではなく中身の時系…

エビショー

いまさらですが 田原成貴の競馬日記 皐月賞 ショウナンアルバは騎手がどう乗るか特に注目している。 大外枠は、外からゆっくり行って折り合いをつけやすいから、同馬にはいい条件じゃないかな。 この馬、そんなに折り合いがつかない馬じゃない。 この馬と折…

昭和の反乱

石橋恒喜『昭和の反乱 三月クーデターから二・二六事件まで』上下 高木書店 著者は東京日日新聞の記者で、平野零児の後を襲って陸軍担当となった。立場的には青年将校に近く、特に二・二六事件の蹶起将校たちより一段上の山口一太郎や柴有時と親しかった。定…

評伝川島芳子

評伝川島芳子―男装のエトランゼ (文春新書 625) 紹介するのが遅れましたが、なかなか良かったと思います。写真もふんだんに使われており、特にカンジュルジャップがえらく好男子なのには驚きました。またこのブログでは常連ですが、従来の川島芳子本ではさら…

平和をたずねて:南京−沈黙の深い淵から

via 毎日新聞、「南京−沈黙の深い淵から」 - Apeman’s diary http://mainichi.jp/select/wadai/heiwa/visit/archive/news/20080409ddp041040019000c.html 「日本がアメリカに謝れと言えんのは、日本が中国に心から謝っとらんからじゃないですか」 日本は、個…

張学良の昭和史最後の証言

張学良が本庄繁を語る 本庄繁さん−彼は私に本当によくしてくれました。私も彼を尊敬していました。私たちはお互いとても好意を抱いていました。私が日本に行ったときも、本庄さんが案内してくれたのです。 本庄さんは私の部下であった顧維鈞に人を介して会い…

藪、3年ぶり

http://www.sanspo.com/mlb/top/mt200804/mt2008041609.html ジャイアンツ・藪、3年ぶり白星!気迫の投球で2回を無失点 【サンフランシスコ14日(日本時間15日)=共同】ジャイアンツの藪恵壹投手(39)が、3年ぶりに勝利投手となった。ダイヤモン…

「アンチCNN」サイトの言い分

例によって産経、福島香織記者のブログより。 http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/entry/542995 これは凄い。ネタで遊んどる場合じゃねえ。 世界各地では、中国は人権はないといい、チベットの文化的絶滅や、民族の大虐殺や、なにやかやいってますが、195…

あの作戦部長は実は自業自得だった件

「要は、勇気がないんでしょ?」で始まる太平洋戦争 - ARTIFACT@ハテナ系 を読んで最初に書いたのは、実はこっちでした。実際の時系列的にもこっちが先の話なんですけどね。それにしても汎用性高いネタですね。 「要は、勇気がないんでしょ?」でツンボ桟敷に…

「要は、勇気がないんでしょ?」で権威が失墜する作戦部長

ちょっと昔の話。今よりも僕はずっとずっと軍隊が好きで、国防方針を説明するのが好きだったんです。でまぁ、当時も今と変わらず抗日が酷くて、男友達と飲みながら「抗日が酷い、だから対ソ戦できないんだ」と文句言ってたのです。市ヶ谷で。したらまた、こ…

これは正直思った

【2ch】馬場鉄志アナの劣化が否めない 太り方も尋常じゃないし、どこか悪いのではと心配になる。

昭和十年代の陸軍と政治・第6章-其の6

昭和天皇独白録 (文春文庫)ではこの阿部内閣の陸相人事について次のように書かれています。当時新聞では陸相候補として磯谷中将外一名が出ていた。この両名では又日独同盟をもり返えす怖れがあるし、又当時政治的に策動していた板垣系の有末軍務課長を追払う…

Freedom Fighter

モビルスーツの名前では無いよ。インド国民軍婦人部隊の美人隊長キャプテン・ラクシュミのこと。 下の写真、真ん中はネタジ。

手塚治虫の系図

服部英男は岸本綾夫*1の陸士同期で中将。輜重兵監などを務めた。手塚の両親の結婚は、姉夫婦(岸本綾夫夫妻)の斡旋であったそうだ。岸本は終戦時満洲におり、ソ連に連行されて死去。夫人も自決したそうだが、これが手塚の叔母に当たる人かどうかは不明。い…

行動記

今日は本当に久しぶりに東大阪の府立図書館に行った。目的は日本週報のバックナンバー。コピーを取って貰った後、文藝春秋の今月号を読み、保阪正康氏の「二・二六と聖断 阿南自決の真相」という記事のあまりの酷さに驚き、まだ4月だけど今年の羊頭狗肉賞は…