2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ETV特集 「わが父・溥傑(ふけつ)・ラストエンペラーの弟・波乱の生涯」

前半は予想通りの酷い内容。 ソ連の進攻(侵攻?)と関東軍の対応に関する説明も従来どおり薄っぺらい。 通化事件に至っては呆れ果てて開いた口がふさがらない。娘さんも、当時幼かったとはいえ、虐殺された日本人にも一言あっていいんではないか?まあ、口…

杉田一次「情報なき戦争指導」を読む(その4)

6 有末精三第二部長時代 有末少将はムッソリーニの親友とまでいわれたイタリア通。田辺参謀次長の旧部下だった関係から引っ張られたのでは。 海軍はミッドウェイの敗戦を陸軍にすら隠していた。 7月20日、ドイツより対ソ賛成要望電報(881号)が届く…

杉田一次「情報なき戦争指導」を読む(その3)

5−1 若松只一第二部長時代 若松少将はドイツ畑を歩んだ人で、その性格からいっても親独的にならざるを得なかった。 第八課の前身第四班は部内の予算などを担当する総合班であったが、課に格上げされ謀略課という通称を戴いたことから、情報の本筋を離れ宣…

杉田一次「情報なき戦争指導」を読む(その2)

4 土橋勇逸第二部長時代 土橋少将はフランス通でヒトラーに好感は持っていなかった。 欧米課長には同じくフランス系の唐川安夫大佐(29期、中将)が起用された。 土橋部長は海軍や外務省との連絡に非常に熱心であった。 西原一策少将を団長とする監視団が…

杉田一次「情報なき戦争指導」を読む(その1)

筆者の経歴はここ 参本の組織に関してはここ 1−1 磯谷廉介第二部長時代 磯谷少将は支那通で小事に拘らない支那の大人風 部長も両課長も米英の動向に大なる関心無し。 第四課(欧米課)第一班(南北アメリカ担当)の意見は軽視されがちであった。 第二部各…